2021年7月31日土曜日

「ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち」



2019年9月27日に公開された映画、

「ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち」

この映画、「ライアーズ・ポーカー」や「世紀の空売り」の著者、マイケル・ルイスが書いた「フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち」が原作です。



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私は、原作を読んでいなかったのですが、

「ハミングバード・プロジェクト」の予告編を観て、

お!

これは絶対面白そう~!

と、

公開初日の朝一番、

スクリーンど真ん前の、ふかふかシートを

予約して、観に行きました。


それなのに・・・😭😭😭


もうかれこれ2年近く、私のなかで、

どうにも消化できず、

モヤモヤし続ける映画となってしまいました。


ここから先は、思いっきりネタばれなので、

それでもいいよ~って方のみお読みください🙏


まずですね、こちらの予告編をみてください👀

「ハミングバード・プロジェクト」予告編




この予告編、かなりワクワクしませんか💓


0.001秒早い株取引!

ひたすらまっすぐ堀り進め!

全米金融業界衝撃の実話!

FBIまで追いかけてくる~!

しかも俳優陣も豪華じゃないですか~!

「グランド・イリュージョン」や
「ソーシャル・ネットワーク」の
ジェシー・アイゼンバーグ。

今回もキレッキレの早口。




「ターザン:REBORN」の
アレクサンダー・スカルスガルト。
北欧最強一家の長男。

超イケメンなのに、波平さんになってる~😂




そして、サルマ姉さん。
シルバーヘアも超セクシー💖


この予告編観たら、

もうこれ以上ないってくらいスリリングで
ワクワクする映画を想像しませんか?

それこそ、スピード感溢れる狂騒曲のような。


そ、それなのに・・・。


映画が始まって、

なんとなく最初から、

あれ?

なんか違うかも?

っていう、イヤな予感はあったんです。


なんというか、

暗くて重いんです。

ズーン😑😑😑


いやいや、きっとこれからこれから💃

と、思って観ていても、

やっぱり、

暗くて重いんです。

ズーン😑😑😑😑


もしかしたら、最後に、
「グランド・イリュージョン」みたいな
マジック出ちゃったりして😜

と、思って観ていても、

やっぱり、

最後まで暗くて重かった・・・。

ズーン😑😑😑😑😑


0.001秒を短縮するために、
ケーブルを1600キロの直線で引くことを思いつき、
1万件もの土地を買収して、
どんなに硬い山でも、川でも掘り進んじゃう
ダイナミックなプロジェクト。

そして、豪華な俳優陣。

もうこれだけで十分面白いはずなのに、


それなのに、それなのに、

病気の話とかアーミッシュのような人たち、

必要だったかな~😭😭😭




私は、ウォール街のような金の亡者も、
アーミッシュのような人たちの生き方も、
どちらもすごく好きなんです。


だから、この映画で金の亡者とアーミッシュを対比させて、
アーミッシュの生き方を良しとするような雰囲気には、
ちょっと違和感・・・😓


確かに、超高速取引の世界は現実社会とは
かけ離れていて、このような稼ぎ方には、
批判があるとは思いますが、

それならばこそ、

この狂騒曲を笑い飛ばして欲しかったな、

と、私は思いました。

いかにもアメリカらしい、
ぶっ飛んだプロジェクトなのに、
こんな味付けにしなくても~っ!

どうにも納得いかなくて、

映画の帰り道、
ものすごくドヨ~ンとしてしまいました。

その後、この映画は思い出さないようにしていたのですが、

最近、ネットフリックスでこの映画を目にして、その時の思いが再燃👿

そうだ!原作読んでみよう!

そしたら、このモヤモヤ解消できるかも!

と、思い「フラッシュ・ボーイズ」を読んでみました。


読んでびっくり!


全然違う話じゃーん😲😲😲



正確には、この直線のケーブルを引くプロジェクトも出てくるんです。
でも、それはほんの一部。

原作では、
ウォールストリートの2軍と呼ばれるカナダロイヤル銀行のトレーダー、
ブラッド・カツヤマが、コンピューター化された市場で起きている八百長に気づき、
数名の天才たちとともに、新たな市場をつくる、という内容。


病気もアーミッシュも出てこない!

あー、良かった~。

しかも、2007年当時、市場が変化し、誰もが速さを求めた意味がよくわかり、
すごく面白い!

ブラッド・カツヤマを映画にしてほしかった~。





で、

なぜ、この映画にこんなに愛憎入り混じる、
複雑な想いを持ち続けていたかというと、
当時、私はすごく落ち込んでいて、

何かスカっとするような
映画を観たかったから😂



きっといつかはこのトンネルを抜ける。

心の奥の奥では、絶対に最後はうまくいく、と知っている。

だけど、今は八方塞がりで、

ただひたすら嵐が過ぎるのをじっと待つ。

今は待つとき。

ジタバタしても仕方ない。

と、自分に言い聞かせ、

こんな時は、面白い映画を観て、スカッとしよう。

そう思って、映画館に行ったのに、


あ~、映画選びすら間違えた・・・。



もう帰り道、
余計に気分が落ち込んでしまいました😭



それで、この映画に対して、
勝手にイヤな印象を持ち続けていたんです。

映画を観る時の、精神状態って大事ですね😅


でも、この原作を読んで、ようやく今、
スッキリできました💪

なんだかよくわからないけど、

これで前に進める気がしています😌


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