「ピカソとの日々」
フランソワーズ・ジロー
カールトン・レイク
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この表紙の写真。
とても素敵ですよね😍
ピカソが日傘をもって、
嬉しそうに、
フランソワーズ・ジローを追いかけていて😊
カメラマンはロバート・キャパ。
ロバート・キャパと言えば、
先日ブログに書いた、
登場していました。
川添さん親子と親交のある写真家です。
この2冊を読んで、
ロバート・キャパは
どんな写真を撮っていたのだろうと、
検索していたら、
こちらの写真が出てきたので、
「ピカソとの日々」を読んでみました。
フランソワーズ・ジローは、
ピカソを生き延びた女、
ピカソを捨てた唯一の女、
と言われた女性です。
21歳でピカソと出会い、後に一緒に暮らし、
子どもを2人授かっています。
(クロードとパロマ。パロマは、バッグやティファニーのジュエリーでお馴染みの
パロマ・ピカソです。)
ピカソとの出会いから10年後の別れまでの
回想録ですが、
ピカソへの恨み言っていうわけでもなく、
とても冷静な語り口で、
ピカソの考え方や、
作品の制作過程が
詳細に記されていたので、
彼女の物語というより、
ピカソを研究した本のようでした。
また、交流のあったマティスやブラックなど、
他の芸術家に対する、歯に衣着せぬ評価も、
面白いと思います。
きっとピカソも、
フランソワーズに
「ここだけの話」として
話していたと思うので、
まさかそれを出版されてしまうとは
思っていなかったはず😱
それ故に、
ピカソの本音が聞ける貴重な回想録だと思います。
画商との交渉も巧みで、
想像以上に、
ピカソってすごく現実的な人だったんだな、
という印象を持ちました。
ピカソの絵や、
この時代の背景がわかっていたら、
もっとスルスル読めたと思うんですが、
予備知識ナシで飛び込んだので、
読み切るまでに、
かなり時間がかかりました💦
登場人物や絵画を検索しながら読んでいたら、
どんどん気になることが出てきて、
寄り道ばっかりしていました😁
寄り道中に見た、
五郎さんの動画がすごく面白かったです!
そして、どんどん寄り道が長くなりました😂
こういう美術史の授業を、
若い時に受けたかった!!!
それにしても、
20歳そこそこで、60代のピカソと付き合った
フランソワーズ・ジローの度胸と知性に
ノックアウトされました。
この本を巡って、ピカソとはバッチバチに裁判もしていますが、
フランソワーズに軍配があがり、
最後は、ピカソに「君の勝ちだ」と言わせたところも
さすがですね。
このあたりについては、
「ピカソ 偽りの伝説」に詳しく書かれているそうです。
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フランソワーズ・ジローはマティスについても
本を出しているので、
こちらも読んでみたいです。
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実は、
「ピカソとの日々」を読み切るのに
すごく時間がかかったので、
途中で何回も、
「苦しい~、苦しい~、進まない~」
「しばらく読書はお休みにする」
って、家族に愚痴をこぼしていました。
別に誰に強要されたわけでもないし、
嫌なら読まなくてもよかったんですけど、
読み始めたら、
どうしても最後まで読みたいじゃないですか。
苦しみながらも、ゴールした時、
「読み切った~!」
と、言ったそばから、
また次のピカソ本に手をだしたので、
家族に
「あ~、また始まった」と苦笑いされました。
なんだかんだと言っても、やっぱり読書はやめられないです😇
次に読んだピカソの本はこちら。
「ピカソの私生活」
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こちらは、
ピカソの孫である、
オリヴィエ・ヴィドマイエール・ピカソによって、
ピカソの人生や作品・写真がまとめられています。
マリー=テレーズの娘マヤの息子です。
マン・レイ、ロバート・キャパ、
デヴィッド・ダグラス・ダンカン、エドワード・クインなどの
著名なカメラマンによる写真が
多数掲載されていて、
見どころ・読みどころたっぷりの本です。
この著者は、生前のピカソには会ったことがなく、
ピカソが亡くなって初めて、自分が孫だと知ったそうです。
残された膨大な資料と、関係者からの話で、
ピカソの人生を辿っていて、
会ったことはないけど、
偉大なおじいちゃんへのリスペクトと、
世間では色々言われているけど、
人を助けたり、
家族への配慮もしていたんだよって言う、
おじいちゃんへの弁護が感じられる本でした。
そして、最後は、
「なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?」
に辿り着きました。
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で、
こちらも本も読んでびっくり。
ほとんどゴッホもピカソも出てこない😂
最初に2人のエピソードがちょっと出てくる
だけなんです。
本題は、
「これからを幸せに生き抜くための新・資本論」
という、
お金に関する本なんですね。
ちょっとイメージと違ったんですが、
これがとっても面白かったんです。
そしてこの本は、
2013年に出版されました。
たぶんわたしは、
2013年にこの本を読んでも
何を言ってるのか
さっぱりわからなかったかもしれません。
でも、
2022年の今なら、
なんとな~くわかる気がします。
「生存」から「創造」へ。
生きているうちに、わたしが育ったお金の価値観とは全く違う世界を
体験できそうで、ちょっとワクワクしました。
まさかピカソからお金の本に辿り着くとは
思わなかったので、
面白い展開でした。
他にもピカソ関連の本は読んでみたいのですが、
一旦ここまでとして、
また別な本にも挑戦してみようと思います😌
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