2023年5月1日月曜日

「香水 ある人殺しの物語」

 




「香水 ある人殺しの物語」


ある人殺しの物語 香水 (文春文庫)

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匂いモノが好きなわたしには、

思いっきり刺さる本と映画でした。


この小説は、

「全世界1500万部、驚異のベストセラー」

だったそうです。


こんなに面白い本と映画なのに、

なんで今まで気付かなかったんだろう??

って思ったら、


小説が出版されたのが、1985年。

これを読むには、わたしは幼すぎた・・・。


映画化されて日本で上映されたのが、2007年。

ちょうど育児中で、記憶がない・・・。


さらに、大好きだった香水も、

「なんでこんなにキツイ匂いが好きだったんだろう??」

と、180度好みが変わっていた時期でもありました。


なるほど、そういうことだったのか、と自分で納得。


図書館や本屋さんに行くと、

一生かかっても読み切れないくらい本があるのに、

なぜかちょうど良いタイミングで目の前に現れる本。


本のブログやインスタを始めるまで、

あんまり意識したことはなかったのですが、

読んだ本を記録していると、

絶妙なタイミングで、

必要な本(そして映画)に、

出会っていることに気が付いて、

これって不思議だなぁと思うようになりました。


この本も、ちょうど良い

タイミングで降ってきました💘


実は、以前投稿した

「西太后に侍して」から、

全然本が読めなかったんです💦


家族も

わたし自身も

バタバタとしていて、

本を読もうと思っても

気持ちが落ち着かず、

全然読めなかったんです!


手あたり次第、

色々な本を読み始めたんですけど、

まったく読み進められませんでした。


で、

こんな時は、


①部屋の掃除や片づけ

②庭のお手入れ

③寝る時の香水


この3点セットが

効きました!


本は相変わらず読めなかったけど、

気持ちは落ち着きました😌


なので、

またフツフツと

香水への興味が湧いてきたんです。


そういえば、

昨年の今頃も、香水に関する投稿をしていて、

3月~5月くらいって、

わたしにとって、

香水強化月間のようです😁


と、いうことで、

もしかしたら

香水に関する本なら読めるかも!

と思って、この本に行き着きました。


でも、正直言って、この本。


最初のほうが、かなりグロくて、

くさいっ💦

18世紀のパリは臭かった。


本を読みながら、

本当に気持ち悪くなったの、

初めてです😭


あ~、ちょっと無理かも・・・。

と、思ったのですが、

頑張って読み進めると、

そこからは、

グイグイこの物語に

引き込まれました。


18世紀のパリ。

孤児のグルヌイユは、

人並外れた嗅覚を持っていました。


孤児だったため、

過酷な環境で成長します。


最初は、皮なめしの仕事。


人の命が使い捨てにされる

危険な仕事ですが、

グルヌイユは生き延びます。


そして、ある時、

パリで美しい少女から発せられる、


今まで経験したことのないような、

美しい香り出会います。


もっとよく嗅ぎたいと

少女に近づくと、

驚かせてしまい、

騒がれるのを恐れて、

殺してしまいます。


それ以来、

グルヌイユはこの少女の香りを

再現し保存したいと切望し、

調香師となります。


Wiki「香水 ある人殺しの物語」に、

詳しいあらすじがあります😊


少女の香りを再現するためには、

殺人も厭わないグルヌイユなんですが、

その残酷さを凌駕してしまうほどの、

無垢さがあるんです。


そして彼と関わった人たちの

その後の運命とか、

グルヌイユ自身の結末とか、

奇想天外!


なので、映画版はどうなるんだろう?と、

ドキドキしながら観たんですけど、


映画版もすごい👀




小説の世界そのもの!


ベン・ウィショー、

完璧なグルヌイユ😍




スネイプ先生も!



豪華な映画でした。



しかも147分の大作だけど、

あっという間。


そして、


終盤の、

あのシーン😱


ここからはネタバレ、失礼します🙇


グルヌイユが創った香水は、

人々が陶酔し、

愛に包まれ、

黒を白にしてしまう、

究極の香水。


グルヌイユの処刑を一目見ようと

詰めかけた大勢の人々が、

その匂いを嗅いだとたん・・・、


衣服を脱ぎだし、

裸で抱き合うんです😱


このシーン。

750名のエキストラが出演しているそうです!

朝の山の手線みたいな激込みの状態で😨

すごいカオス!

全然エロティックではなくて、

ちょっと怖さ・気持ち悪さも感じますね。


で、

人々が愛し合う姿を見ながら

グルヌイユが、

最初に殺してしまった少女とも、

優しく触れ合いたかったと、

涙を流しているんです😵


このシーンを見た瞬間、

わたしは心のなかで、

叫びました。


「ちょっと待てぃ‼」

(↑これ欲しかった!)

えー?

そういう話にしちゃうの??


確かに、

普通の人ならそう思うかもしれない。


でもグルヌイユはちょっと違うんです😤

そんな気持ちは持てないと思うんです。


あくまでも

「匂い」なんです!

欲しいのは。



それに、

少女とグルヌイユが触れ合ったら、

「匂い」が変わっちゃう。


それは、グルヌイユが求めた

「匂い」ではなくなってしまう。


と、

思ったのは、

わたしだけでしょうか???


このシーンだけ、

唯一、

小説と違う部分だなぁ、と思いました。


ちょっとグロくて残酷なシーンもあるので、

みなさんにおすすめ!っていう感じでは

ないのですが、

香水が変態レベルでお好きな方なら、

きっとこの物語、

「わかる~」って部分、

多いんじゃないかなぁと思います😌


グルヌイユが創った究極の香水。

嗅いでみたいような、

やめておいたほうがいいような・・・💣



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