「香水 ある人殺しの物語」
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匂いモノが好きなわたしには、
思いっきり刺さる本と映画でした。
この小説は、
「全世界1500万部、驚異のベストセラー」
だったそうです。
こんなに面白い本と映画なのに、
なんで今まで気付かなかったんだろう??
って思ったら、
小説が出版されたのが、1985年。
これを読むには、わたしは幼すぎた・・・。
映画化されて日本で上映されたのが、2007年。
ちょうど育児中で、記憶がない・・・。
さらに、大好きだった香水も、
「なんでこんなにキツイ匂いが好きだったんだろう??」
と、180度好みが変わっていた時期でもありました。
なるほど、そういうことだったのか、と自分で納得。
図書館や本屋さんに行くと、
一生かかっても読み切れないくらい本があるのに、
なぜかちょうど良いタイミングで目の前に現れる本。
本のブログやインスタを始めるまで、
あんまり意識したことはなかったのですが、
読んだ本を記録していると、
絶妙なタイミングで、
必要な本(そして映画)に、
出会っていることに気が付いて、
これって不思議だなぁと思うようになりました。
この本も、ちょうど良い
タイミングで降ってきました💘
実は、以前投稿した
「西太后に侍して」から、
全然本が読めなかったんです💦
家族も
わたし自身も
バタバタとしていて、
本を読もうと思っても
気持ちが落ち着かず、
全然読めなかったんです!
手あたり次第、
色々な本を読み始めたんですけど、
まったく読み進められませんでした。
で、
こんな時は、
①部屋の掃除や片づけ
②庭のお手入れ
③寝る時の香水
この3点セットが
効きました!
本は相変わらず読めなかったけど、
気持ちは落ち着きました😌
なので、
またフツフツと
香水への興味が湧いてきたんです。
そういえば、
昨年の今頃も、香水に関する投稿をしていて、
3月~5月くらいって、
わたしにとって、
香水強化月間のようです😁
と、いうことで、
もしかしたら
香水に関する本なら読めるかも!
と思って、この本に行き着きました。
でも、正直言って、この本。
最初のほうが、かなりグロくて、
くさいっ💦
18世紀のパリは臭かった。
本を読みながら、
本当に気持ち悪くなったの、
初めてです😭
あ~、ちょっと無理かも・・・。
と、思ったのですが、
頑張って読み進めると、
そこからは、
グイグイこの物語に
引き込まれました。
18世紀のパリ。
孤児のグルヌイユは、
人並外れた嗅覚を持っていました。
孤児だったため、
過酷な環境で成長します。
最初は、皮なめしの仕事。
人の命が使い捨てにされる
危険な仕事ですが、
グルヌイユは生き延びます。
そして、ある時、
パリで美しい少女から発せられる、
今まで経験したことのないような、
美しい香り出会います。
もっとよく嗅ぎたいと
少女に近づくと、
驚かせてしまい、
騒がれるのを恐れて、
殺してしまいます。
それ以来、
グルヌイユはこの少女の香りを
再現し保存したいと切望し、
調香師となります。
詳しいあらすじがあります😊
少女の香りを再現するためには、
殺人も厭わないグルヌイユなんですが、
その残酷さを凌駕してしまうほどの、
無垢さがあるんです。
そして彼と関わった人たちの
その後の運命とか、
グルヌイユ自身の結末とか、
奇想天外!
なので、映画版はどうなるんだろう?と、
ドキドキしながら観たんですけど、
映画版もすごい👀
小説の世界そのもの!
ベン・ウィショー、
完璧なグルヌイユ😍
スネイプ先生も!
豪華な映画でした。
しかも147分の大作だけど、
あっという間。
そして、
終盤の、
あのシーン😱
ここからはネタバレ、失礼します🙇
グルヌイユが創った香水は、
人々が陶酔し、
愛に包まれ、
黒を白にしてしまう、
究極の香水。
グルヌイユの処刑を一目見ようと
詰めかけた大勢の人々が、
その匂いを嗅いだとたん・・・、
衣服を脱ぎだし、
裸で抱き合うんです😱
このシーン。
750名のエキストラが出演しているそうです!
朝の山の手線みたいな激込みの状態で😨
すごいカオス!
全然エロティックではなくて、
ちょっと怖さ・気持ち悪さも感じますね。
で、
人々が愛し合う姿を見ながら
グルヌイユが、
最初に殺してしまった少女とも、
優しく触れ合いたかったと、
涙を流しているんです😵
このシーンを見た瞬間、
わたしは心のなかで、
叫びました。
「ちょっと待てぃ‼」
えー?
そういう話にしちゃうの??
確かに、
普通の人ならそう思うかもしれない。
でもグルヌイユはちょっと違うんです😤
そんな気持ちは持てないと思うんです。
あくまでも
「匂い」なんです!
欲しいのは。
それに、
少女とグルヌイユが触れ合ったら、
「匂い」が変わっちゃう。
それは、グルヌイユが求めた
「匂い」ではなくなってしまう。
と、
思ったのは、
わたしだけでしょうか???
このシーンだけ、
唯一、
小説と違う部分だなぁ、と思いました。
ちょっとグロくて残酷なシーンもあるので、
みなさんにおすすめ!っていう感じでは
ないのですが、
香水が変態レベルでお好きな方なら、
きっとこの物語、
「わかる~」って部分、
多いんじゃないかなぁと思います😌
グルヌイユが創った究極の香水。
嗅いでみたいような、
やめておいたほうがいいような・・・💣
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