2023年2月8日水曜日

「西太后に侍して 紫禁城の二年間」



「西太后に侍して 紫禁城の二年間」
徳齢

西太后に侍して 紫禁城の二年間 (講談社学術文庫)

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時々、インスタで

#NetGalleyJP

というハッシュタグを見て、
何だろう??と気になっていたのですが、

出版前の本を読み、
レビューするサイトだったんですね!!


わたしも登録してみました😊

本好きさん!
面白い本、たくさんありましたよ~。
おすすめです。

初めてなものですから、
試行錯誤中ですが、
記念すべき1冊目は、こちらの本です。

登録した後、
真っ先に私の目に飛び込んできた西太后。
キター!!!

ちょうど読みたいと思っていた本だったんです。

「西太后の不老術」という本がありました。


西太后の不老術 (新潮選書)

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その中で、
何度も「徳齢」という女性の名前が出てきたんです。

晩年の西太后に仕えた、女官兼通訳の女性で、
絶大な寵愛を受けた方です。

ですので、
次は徳齢の書いた本を読みたいと思っていました。

ちょっと話はズレますが、
西太后って聞くと、
わたしは、思い出しちゃうんですよ。

アノ映画・・・。

壺にね、入れちゃうんですよね・・・。

うっっっ😖

ずっと史実だと思っていたんですけど、
最近になって、
あれはフィクションだと知りました。

ほっ。よかった~。

かといって、
西太后が優しい人だったかと言えば、
それはまた別の話なんですが😂
以前より印象が和らぎましたし、
むしろもっとよく知りたいと思いました。

そんな西太后の素顔がわかる徳齢の手記、

ということで読み始めたんですが、
読んでいるうちに、
どんどん徳齢への興味が。

すごい強運の持ち主ですね~。

まずは、
外交官をしていたお父さん(ユーケン)が、
徳齢と妹の出生を登記しなかったんです。

そのため、
ずっと西太后はユーケンに娘がいることを、
知らなかったそうです。

もし登記していたら、お父さんの立場上、
娘たちを14歳になったら、
宮殿で、皇帝のお妃選びのための
教育を受けさせなければいけませんでした。

西太后が、知らなかったおかげで、
徳齢と妹は、フランスで教育を受けるなど、
当時としてはあり得ないような教養を
身に着けることができたのです。

お父さん、
グッジョブ!

しかもですね、
清に戻ってきて、西太后に仕えるタイミング。
これもバッチリですね。

西太后の晩年です。

徳齢とは、祖母と孫ほどの年齢差です。
これも可愛がられた原因だと思います。


これがもし西太后の若い時だったら・・・。

怖いですね。
混ぜるな危険のニオイがします。

そして、
徳齢が寵愛され、
外交面でも、精神面でも、
頼りにされるのを読むにつれ、
サスペンスでもないのに、
妙に怖くなってきました。

特別扱いには、リスクもあります。

①まわりからの意地悪
②可愛さ余って憎さ100倍になる可能性
③もし徳齢が宮殿を去りたいと願っても、許可されない可能性

などなど、
勝手に私の妄想は膨らみます。

それに、
表題にあるように、
なぜたったの2年間だったのか?

こうして手記があるということは、
生きて(笑)、西太后の元から
自由になれたのか?

この二人はどこに着地するのか?

と、かなりハラハラしました。

しかし、
そんな心配もよそに、

最後の「出口戦略」も
偶然の出来事とはいえ、
見事でした。


ピカソを生き抜いた女

と言われていますが、

徳齢は、

西太后を生き抜いた女

ですね。

すごい強運の持ち主です。

考えてみれば、
西太后も、
唯一の世継ぎを産んだことがきっかけで、
権力の座に登り詰めた強運の持ち主ですから、

これは2人の強運な女性の物語ですね。

そして、
西太后が過ごした離宮や庭園の美しさ、
毎日の豪華な生活風景の描写など、

清朝の宮廷文化の資料としても、
大変貴重な手記だと思います。

色々な切り口で楽しめますので、
是非、読んでみてくださいね😊

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