2021年5月1日土曜日

「トイレは世界を救う」


 「トイレは世界を救う」

ジャック・シム(著)

近藤奈香(訳)


トイレは世界を救う ミスター・トイレが語る 貧困と世界ウンコ情勢 (PHP新書)

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ミスター・トイレことジャック・シム。
WTO(世界貿易機関)ならぬ、WTO(世界トイレ機関)の創始者。
彼のミッションは、話題にするのもタブー視されるトイレを、ステータス・シンボルとして確立すること。


巻頭に「数字で知るトイレ」というデータが興味深かったです。

例えば、

「現在、10億人(世界人口の15%)が屋外排泄している。」

「飲料水、トイレ、公衆衛生の問題を解決すれば、世界の病気の10%を減らすことができる。」

「水洗トイレは世界で最も安い薬」

など。

そして、仮にトイレのない地域にトイレを作っても、その後のメンテナンスや文化として取り入れられることは、なかなか難しいという現実。

そんな状況を、ミスター・トイレがユーモアをもって、トイレの重要性を伝道し、多くの人を巻き込み、普及させていきました。


彼の活動により、2013年には国連で、世界トイレの日(11月19日)が制定されました。
これは、WTO(世界トイレ機関)創設の日。


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