「匂いの帝王」が5つ星で評価する
「世界香水ガイド 1437」
ルカ・トゥリン&タニア・サンチェス
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香水コレクターのルカ・トゥリンと、
ジャーナリストであり編集者、
作家でもあるタニア・サンチェスが、
有名ブランドからニッチブランドまで
1437点の香水を五つ星で評価しています。
この本には、さらに
「世界香水ガイドⅡ 1885」
世界香水ガイドII★1885:「匂いの帝王」が五つ星で評価する 新品価格 |
世界香水ガイドIII★1208:「匂いの帝王」が五つ星で評価する 新品価格 |
膨大な数の香水を評価していますが、
おもしろいのは、
そのコメント。
激辛💥
このくらい、
バッサリ斬られると、
それはそれで、
気持ちがいいです😁
好きな香水を、
低評価されていても、
なぜか笑ってしまいます😂
それに、
著者の好みにあうものは、
なが~いコメントなのに、
気に入らない香水には、
あっさり一行。
これはガイドとしてどうなの?
という気もしますが、
おもしろい表現ばかりなので、
読み物としてもオススメです😁
わたしなら、
香水を買う前に、
この本で調べて、
酷評されていても、
怖いもの見たさで、
買っちゃいそうです😆
それでは、一部をご紹介します。
Mitsuko(ミツコ)
ゲラン 星5つ
お気に入りやお勧めの香水、あるいは税金の都合上、火星へ引っ越さなくてはならない場合にもっていくならと訊かれたら、かならずミツコと答える。すると大まかに言って、3つの反応が返ってくる。調香師はあくびをし、初心者はメモを取り、マニアはステレオタイプな奴だと言う。実際、お気に入りの絵画を聞かれて「モナリザ」と答える(私は違う、念のため)ようなものだ。
(*この後も続きがありますが、長いので省略しました)
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シャネル 星5つ
誰よりも優れた分類をする香水の分類家マイケル エドワーズによれば、このクリスタルは清々しいシトラス系である。それはもっともなのだが、このクリスタルの魅力は、ある種から別の種へと進化の枝分かれをする途中にある生物のように、これがグリーンシプレーの一種でもあるところだ。グリーンシプレーはエドワーズの分類によれば新鮮な苔と樹の香りである。シトラス系とすれば、クリスタルはちょっと真面目すぎる。シプレー系とすれば、この香水には独特な朝の気分、おそらく特別な夜を明かした後の朝の気分がある。見知らぬ美女と夜を過ごし、目覚めてみると彼女はすっかり服を着て化粧も済ませ、何事も無かったように去る用意ができている、そんなビジネスライクな爽やかさ。連絡先の代わりに残すのは、クリスタルの香りだけ。美しく、ちょっと怖い。
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カルトゥージア 星1つ
古い修道院の処方をもとに1948年に発表されたとのこと。でも実は先週の木曜にあわてて仕上げたものに違いない。
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アナ スイ 星1つ
守る価値もない秘密(シークレット)
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ロベルト カバリ 星1つ
敵に毒を盛られて、酸っぱくなった安物のウイスキー。逃げるが勝ち。
(残念・・・。Amazonで取り扱いナシでした)
Allure (アリュール) シャネル 星2つ
初めに「マスト(カルティエ、1981)」があった。むかつく安っぽいチョコレートの香水で、ドライダウンは忘れがたいバニラとパチョリとインドールだったが、大当たりだった。その香調で驚くべきは(なかなか消えないことを別にすれば)、ダーク系のフェイスパウダーとまったく同じ匂いだったことだ。10年後に、「デューン(ディオール、1991)」がみごとなひらめきで最初のアイデアをひっくり返し、鉛色の空の下に広がる砂漠の色のような、冷えびえした香水を作りだした。当時は誰もおもしろいとは思わなかった。市場には5年早いより半年遅れのほうがましというルールがあるそうだが、アリュール(1996)はデューンのアイデアを借りて、それをもう少し優しくした感じ。フルーティなトップノートが、ベースの陰気なメッセージを少し和らげている。かくしてアリュールは、香水を楽しむでも自分の趣味をひけらかすでもなく、もっぱら社会的な地位の証しとして香りを発散させたい女性向きの製品となった。
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よくこんなに色々な表現が出てくるなぁと
感心しました。
辛口だけど、
妙に納得~😂
本当に聞きたいレビューって、
こういうことなのかな、と
思いました。
わたしも、
学生の頃、
香水が大好きで、
色々試しました。
当時は、
何かが流行ると一斉に同じ香水が
街中に漂っていました。
その香りが好きかどうかより、
新しい香水、
流行っている香水を、
選んでいたように思います。
それと希少性も!
日本未発売とか、
海外に行かないと入手できない香水も
たくさんあったので、
お土産はいつも香水。
ネットのない時代ならではですね。
わたしの部屋に、
初めて遊びにくる友達には、
「部屋の外にまで香水の匂いがしたから
すぐにわかった」
と言われるくらい、バシバシ振りかけていました。
もう鼻が麻痺しちゃってたのかな・・・😇
何メートルも先まで、
自分をアピールすると同時に、
思いっきり壁を作っていたような気もします。
最近は、
気分を変えたい時とか、
リラックスしたい時など、
自分のために香水を選ぶようになりました。
それと、
ニッチなフレグランスにも
興味を持っています😍
でも、やっぱり香水って、
記憶と結びついているのか、
時々無性に若い頃に好きだった香水を
着けたくなるんですよね。
数年前にAmazonで探して買った香水。
爽やかで懐かしい香りに、
気持ちも盛り上がったのですが、
このガイドを読むと・・・。
Romance(ロマンス)
ラルフローレン 星2つ
非難してもいいくらい面白みがないうえに、甘さを添えた愉快な石けん様フローラルにする至っていない。友達の髪型も、通販先も真似して、全速力で歩いたらボーイフレンドでさえ彼女なのか友人なのか識別できない、といったタイプの若い女性向き。
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わたしの20代・・・😂😂😂
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