わたしにとって、中国系アメリカ人といったら、やっぱりこのお方。
「タイガー・マザー」のエイミー・チュア。
旦那さんはユダヤ人なので、
娘さん二人は、
中国・ユダヤ系アメリカ人
もう、この時点で最強のDNAな気がしますね・・・。
その娘さんたちをアメリカの良いところを享受しつつ、
家庭ではしっかりと中国式で育てています。
長女のソフィアはピアノ。
次女のルイーザはバイオリン。
どちらも超一流。
さらに、
学業もこれまた超優秀。
こんな姉妹をみたら誰だって、
どうやって育てているのですか?
って興味が沸きます。
多くの人からこう聞かれたエイミー・チュアは、
この「タイガー・マザー」で、子育て方法を教えてくれるのですが、
最初から、お母さんぶっ飛ばしてます!!!
まずは、ふたりの娘、ソフィアとルイーザに絶対守らせたルールをいくつか挙げてみます。
・「お泊り会」に行ってはいけない・友達と遊びにいってはいけない・学芸会の芝居に出てはいけない・学芸会の芝居に出ないことについて文句を言ってはいけない・テレビを見てはいけないし、コンピューターゲームもしてはいけない・課外活動の内容を自分で選んではいけない・成績は全教科でA以上を取ること・演劇と体育以外の全教科で常に一位の成績を取ること・ピアノとバイオリン以外の楽器を演奏してはならない・ピアノとバイオリンは必ず練習すること
「タイガー・マザー」より参照
おぉぉぉぉぉーーー。
いきなり全開で厳しいです。
演劇と体育には力を入れないんですね👻👻👻
さらに、続きます。
私たちの文化に対してはステレオタイプの見方もあって、全くうんざりさせられますが、子育て論となると中国人と欧米人の大きな違いを多く示す研究が無数にあります。欧米人の母親五十人と中国系移民の母親四十八人を対象に行った研究では、欧米人の母親の七十パーセント近くが「学業での成功を強要するのは子どもによくない」、あるいは「親は勉強が楽しいという考えを教える必要がある」と答えたのに対し、中国系の親で同じように答えた人は、ほとんどいませんでした。中国の母親の大部分は、自分の子どもが「最も優秀」な生徒になれると信じていて、「学業での成功は子育ての成功の印」であり、子どもが学校で一位にならなかった場合は「問題」があり、親は「やるべき仕事をしていない」のだと答えました。他のいくつかの研究でも、欧米の親に比べて中国の親は学校の勉強を子どもに教え込むことに約十倍の時間を費やしていることがわかっています。欧米人の子どもたちは、勉強するよりもスポーツチームに参加することが多いのです。
「タイガー・マザー」より参照
はい・・・。
私も子育てをしていますが、
やるべき仕事をしていないのかもしれません・・・。
そしてさらにもう一撃。
ここで私は言いたいのです。子どものスポーツに熱心なアメリカの親だって中国の母親と変わりはない、と考える方がいるかもしれません。これは全くの間違いです。予定をぎゅうぎゅうに詰め込む欧米の典型的なサッカーママと違って、中国の母親は次のような信念を持っています。一.常に学業が最優先、二.Aマイナスは悪い成績である、三.数学で我が子はクラスメートよりも二年分先に進んでいなければならない、四.決して人前で我が子を褒めてはいけない、五.我が子が教師やコーチと意見が合わないようなことがあれば、親は絶対に教師やコーチの味方につく、六.子どもが唯一やることを許される活動・運動とは、最終的にそれによってメダルが取れるものである、七.そのメダルは金メダルでなければならない。
「タイガー・マザー」より参照
中国のお母さん、徹底してます。
ブレません!!
わかります、わかりますよ。
こういうふうに、一定のところまでは厳しく育てて、どんなに子どもに恨まれても、譲らないのが大事なことも。
そこを過ぎれば、音楽であれ勉強であれスポーツであれ、子どもは楽しく自ら学び、活躍していくことも。
でも、できないんですよ~😭😭😭
さらに、子どもの趣味についても言及が。
と、この部分を読んで、青ざめました・・・😱😱😱😱
さらに、子どもの趣味についても言及が。
もちろん、私はソフィアがアメリカ社会の最も優れたところから恩恵を受けることも望んでいました。親からの重圧が大きすぎて、国家公務員の試験で二位になったからといって自殺するようなアジアのからくり人形のようにはなってほしくありませんでした。幅の広い知識を身に着け、趣味も持ってほしいと考えました。とはいっても、趣味では何でもいいというわけではありません。将来、何の糧にもならない「手芸」などダメですし、ドラムを演奏するなど、もってのほかです。ドラッグに溺れるだけですから。私が言っているのは意義深くてきわめて高度なもの、人間としての深みや技を習得する可能性のあるものです。
こうしてピアノが始まったのです。
「タイガー・マザー」より参照
と、この部分を読んで、青ざめました・・・😱😱😱😱
私の趣味は「手芸」だから😂😂😂
私がエイミー・チュアの娘だったら、秒で追い出されそうです。
と、読んでいて何度も衝撃をうけましたが、
それでもこのお母さんは
「温かい」
と感じました。
それは、ただ子どもにうるさく言うだけではなく、お母さんも一緒に、そして子供以上に猛烈に頑張っているからです。
ピアノやバイオリンの長時間の練習や勉強にも付きっ切りです。
もちろん、送り迎えも。
自分自身の仕事もしならがら、一切子育てに手を抜きません。
ここまで徹底することは、本当に親の忍耐と情熱がないとできません。
すごいパワーなんです。
そして、長女のソフィアには、この方法が抜群に効果があり、
まさに中国式子育ての成功例です。
しかし、
次女のルイーザとは衝突します。
まさに中国式子育ての成功例です。
しかし、
次女のルイーザとは衝突します。
タイガー・マザーも手こずります。
何度も何度も中国式子育てと欧米式子育てを比較し、
いかに中国式子育てが優れているかを強調しているように見えますが、
むしろ、ルイーザとの物語で、エイミー・チュアは、
中国式子育ての偏っている部分・弱い部分も伝えたかったのではないかと思います。
エイミー・チュア自身の経歴も、とても中国の価値観を表しているようで興味を持ちました。
ありがたいことに、私は幸運の持ち主です。これまでの人生、重大な決断を下してきた背景にはおかしな理由があったのですから。ハーバードでは当初、応用数学を専攻していたのですが、それは親が喜ぶと思ったからです。私が冬休みの間ずっと問題が解けずに苦しんでいたところ、それを見ていた父に、自分の能力以上のことをしていると言われ、救われました。それで応用数学はやめました。次は、なんとなく科学に似ているような気がして経済学を専攻しました。四年のときに書いた論文では親が共稼ぎの家族の通勤パターンがテーマでしたが、あまりに面白みがなく、自分がどんな結論を書いたのか、さっぱり覚えていません。
ロースクールに行った理由は、医学部に行きたくなかったから、というところです。ロースクールでは狂ったように勉強し、成績は優秀でした。厳しい競争を勝ち抜き、『ハーバード・ローレビュー』(訳注・ハーバード大学ロースクールの研究論文を掲載した定期刊行物)の編集委員にも選ばれ、私はそこでジェドと出会い、上級編集者にもなりました。それでも常に法律は自分の天職ではないような気がしていました。他の弁護士と違って、犯罪者の権利など気になりませんし、講義で教授に当てられても何も答えられません。もともと物事を疑ったり疑問に思ったりする性格でもありませんでした。私はただ教授が言うことをすべてノートに書き留め、それを暗記したかっただけです。
「タイガー・マザー」より参照
って、すっごく正直ですよね😁
そして、就職についても、
卒業後はウォール・ストリートにある法律事務所に勤めました。それが一番無難な道だったからです。専門は企業法務にしました。理由は訴訟が嫌だったから。それでも仕事はきちんとやっていました。長時間の労働も平気でしたし、顧客が望むことを理解し、それを法律文書にしていくことが得意でした。しかし、事務所で過ごした三年間ずっと、どこか演技しているような気がしていて、スーツを着ているのもばかばかしく感じていました。
「タイガー・マザー」より参照
と、ここでも正直に
それが一番無難な道だったからです。
って思いきり本音が😁😁😁
子育てのことも自分自身のことも、きれいごとばかりではなく、本音を語ってくれていて、私はこのお母さん、とっても好きなんです😍😍😍
でも、やっぱり中国式子育ては、難しいです😂😂😂
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