2020年5月17日日曜日

「ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい」クリスティン・バーネット





「ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい」
クリスティン・バーネット

日本では2014年に出版された本です。

新品価格
¥1,078から
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アメリカ、インディアナ州。

アインシュタインを超えるIQで、ノーベル賞受賞も夢ではないと言われている
ジェイコブ・バーネットくん。

9歳で大学に入学し、12歳で論文を発表し物理学者となっています。
(1998年生まれなので、2020年現在、22歳)

数学と物理学の天才です。

しかし彼は、2歳で自閉症と診断され、
しゃべったり本を読んだり、自分で靴ひもを結ぶといった一般的な社会的スキルを身につけることはできないだろうと言われていました。

そんな彼が、普通に学校に通えるようになり、

友達と遊ぶなどの社会的スキルを学びつつ、

もって生まれた才能を発揮しながら成長していく過程を、

母親であるクリスティン・バーネットによって描かれています。

ジェイクのTEDxTeenでの講演。



60minutes



この本の、

「あとがき」の部分😍😍😍


「彼は何だってできますよ」
『インディアナポリス・スター』の記者がジェイクの物理学の教授であるロス博士に、ジェイクはその才能で何を成し遂げると思いますかと質問したときの博士の答えです。この言葉を目にしたとき、背筋がゾクゾクしました。わたしたちはここまで来たのだ。ジェイコブは決して字を読めるようにはならないと特別支援クラスの先生から言われたあのときから、大学の物理学の教授が彼の可能性は無限大だと発言する今にいたるまで、わたしが息子の先生たちに望んでいたのはこのような可能性を示してくれることでした。それはすべての先生や親にも、子どもだけではなく自分自身にも当てはまることです。
 わたしがこの本を書いたのは、ジェイクのストーリーはすべての子どもに当てはまる話だと考えるからです。息子の才能は特殊なものですが、彼の話を書くことによって、誰もがもっているそれぞれの個性や特技がもっと注目されるようになれば良いと思います。そうすれば、「天才」など珍しくない世の中になるかもしれません。すべての自閉症児が天才だと言うつもりはありませんが、子どもの内なるきらめき(スパーク)に注目しそれを伸ばしてあげれば、かならず想像もしなかったほどの発展がみられるのです。
 子どもを信頼して、自分の生きる道を自分で見つけさせるのは簡単なことではありません。とりわけ、子どもたちは決められた型に順応しなければならないと主張する専門家だらけの世の中ではなおさらです。誰もが自分の子どもには最良の機会を与えてやりたいと思うからこそ、彼らを「正しい」方向に導かなければ、とてつもなく悪いことをしたような気持ちになってしまう。子どものすきなこと、得意なことを修正しようとせずに褒めてやることは、(その得意分野がいわゆる将来的な成功とは結びつきにくい場合は特に)崖から飛び降りるほどの勇気を必要とします。少なくともわたしはそうでした。それでも子どもを本当に羽ばたかせるためには、信念と勇気を持たなくてはなりません。
 しゃべったり本を読めるようにはならないと言われた子どもがここまで伸びることができるのなら、障害のない子どもだったらどれだけのことができるか、想像してみてください。羽を広げられるよう励ましてやれば、子どもたちは地平線を超え、あらゆる予想を超えて飛び立っていくことでしょう。この本を読むことで、そうなってくれたら嬉しく思います。
 「ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい」より参照

これは、親にも子どもにも、グッとくる言葉だと思います。

クリスティンは、ジェイクの自閉症の治療を全力でサポートしながら、
ジェイクが本当に好きなことをできる時間を大切にしていました。

自閉症の子どもを育てるだけでも大変なのに、

ジェイクの弟も反射性交換神経性ジストロフィーという難病を抱え、

さらに、保育所の運営や他の自閉症の子どもや家族へのサポートも行っていました。

もうびっくりするくらいの行動力です。

そして、クリスティンは現代の生活にあわせたアーミッシュの出身だということも、子育てに大きな影響を与えていると思います。

また、インディアナ州を襲った不景気など、

色々なドラマがてんこ盛りなんです。

時々、無性に読みたくなり、繰り返し読んでいます。



さて、ここからは、本の内容とは違うのですが、ショックだったこと。

クリスティンとマイケルが逮捕されたという話が・・・💦

しかも、その原因が養子縁組をした女の子ナタリア。

2010年にナタリアは6歳だとして、養子になったものの、実際は小人症のため成人していたそう・・・。

しかも、ナタリアは精神疾患も抱えており、夫婦を殺害しようとしたり、

まさに映画『エスター』のような話に😱😱😱

その後、夫妻はカナダに移住しましたが、ナタリアにはアパートを用意し、連れていかなかったことで、育児放棄として逮捕されたのです。

でも実際には、アパートを用意したほか、社会保障番号やフードスタンプなども手配し、色々とサポートしていたようです。

現在夫妻は、保釈されているようですが、

とんでもない事件に巻き込まれてしまったようで、

もうびっくりしました😫😫😫

なんて濃い人生なんだ~💫💫💫

しかも、クリスティンとマイケルは2014年に離婚しているらしく、

マイケルが「元夫」となっているんですよ。

そしてすでにマイケルは再婚もしていて、

これにもまたショックを受けてしまいました😱😱😱

この本のなかでは、すごく夫婦で頑張って、色々なことを乗り越えて、

離婚とは無縁のような夫婦に思えたので・・・。

何がなんだかわかりませんが、

この事件、一日も早い解決をお祈りします🙏

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