2021年2月19日金曜日

「おいしい料理は、すべて旅から教わった」


 「おいしい料理は、すべて旅から教わった」

荻野恭子著

おいしい料理は、すべて旅から教わった

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荻野恭子さんの本をもう一冊。

2018年に発行されたこの本には、

荻野さんが20代から60代までに訪れた国と地域が

年表になっています。

ロシア料理の研究をするうちに、

ユーラシア大陸全土をまわり、

訪れた国は、60カ国にも及びます。


その中でも特に印象に残った地域の

料理や生活を紹介されています。

(ロシア・モンゴル・インド・トルコ・イラン・ウズベキスタン・

ジョージア・中国・タイ・メキシコ・フランス・モロッコなどなど、

書ききれない・・・。)


同じ地域でも季節を変えて、何度も訪れていて、

歴史や風土、宗教についても詳しく、

荻野さんの本を読むと、

地理の勉強では覚えられなかったことが、


スルスル入ってきます😆






色々な国で現地の一般家庭にホームステイ。

普通の家庭の、生活の知恵が満載で、

すごく面白いです。

でも家庭で習うからこその難しさも。

 家庭料理といのは、レシピがあってないようなものです。それに日本のように2人分とか4人分で作るのではなく、パンや麺などの粉料理はたいていホーローの洗面器で大量につくるのです。初めのうちは、計量カップやスプーンを持っていき、「ちょっと待ってください~」と言って、手を止めてもらって計量していました。すると、「あなた料理研究家じゃないの?こんなことも分からないの?」と言われてしまい、ガックリ。それ以来、計量カップもスプーンも持っていくのをやめました。

「おいしい料理は、すべて旅から教わった」より参照 


確かに、家庭ではきっちり計量しないかもしれないですね・・・。

だからこそ、そんな現地のお母さんの味を再現するレシピは貴重だと思います。


モンゴルや北インドのラダックなど、

電気や水が十分でない地域でも、

現地の人と一緒に生活をし、料理を習い、

さらに、旅から持ち帰ったレシピを、日本に戻ると再現し、

分量の調整や、日本で入手できる材料に置き換えるなど、

最低5回以上の試作をして、レシピに仕上げているという、

荻野さんの料理への情熱がビシビシと伝わってきました。


この本は、レシピも載っているのですが、

レシピ集というわけではなくて、

荻野さんの旅と料理に関するエッセイです。

コウケンテツさんとの対談もあります。




家庭の味から、高級レストランまで、

世界中の色々な料理の話がでてきて、

食べてみたいものばかり💓


現地のお母さんたちのお料理が、

特においしそうでした。


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