「世界を食いつくせ! キッチン・コンフィデンシャル・ワールド・エディション」
アンソニー・ボーデイン
世界を食いつくせ! キッチン・コンフィデンシャル・ワールド・エディション 中古価格 |
「キッチン・コンフィデンシャル」で成功を収めたアンソニー・ボーデインが、究極の食事を求めて、世界中を旅した冒険の手記。
こちらの本は2003年に発行された本ですが、2018年に「クックズ・ツアー」というタイトルで新装版も出版されています。
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ポルトガルで豚が食材へと変わる様子を見届けて、シェフになるきっかけになった牡蠣を食べにフランスへ弟と再訪し、ロシアではウォッカを飲んで凍った湖に飛び込んだり。
カンボジアではクメールルージュの支配する地域にまで行ってみたり、ヴェトナムの奥地で現地の農民一家と密造酒を酌み交わし、昆虫からイグアナまで世界の珍味に挑戦。
そうかと思えば、最高峰のレストランへ、シェフ仲間と偵察に行ったり。
ありがたいことに、ニコニコ動画に「アンソニー世界を喰らう」シリーズがありました。
『ベスト・キッド』の「ワックスかける、ワックスとる」みたいに、
「本を読む、動画をみる」で一章づつ読み進めました。
番組では面白いシーンでも、アンソニーは内心ご立腹だったところだ!とか、この後、撮影隊と一緒にお楽しみだったところだ!と、答え合わせをするように楽しめました。
「キッチン・コンフィデンシャル」ではレストランの裏側を暴露していましたが、今回の本では、テレビの裏側を暴露していました(笑)
個人的には、モロッコの砂漠でベルベル族と羊の丸焼きを食べるところが、お気に入りのシーンです。トニー、良い顔してる!
他にも、サン・セバスチャン、スコットランド、ロンドン、プエブラ、東京、湯河原なども訪れています。
どの都市でも、普通の観光旅行だったら経験できないような、特別な体験ばかりで、こんな旅をしてみたい!と思いました。
人間観察もすごく鋭かったです。
王様みたいに豪華な日もあれば、「ニューヨークに帰りたい」とか「自分のベッドで寝たい」と思う、過酷な日もあって、まさに冒険って感じでした。
この旅に出た時、アンソニーは44歳だったのですが、ちょうど今の私と同年代。
このところ、なぜか読む本が、作者が40代の時に書いた本なんです。
きっと今、読むべき時に出会えた本なのかなと思います。
すごく美味しそうだったり、美味くなさそうだったり、アンソニーの語る人生経験にヒリヒリしたり、最高の冒険が堪能できる本でした。
2021年6月11日には、
ドキュメンタリー『Roadrunner: A Film About Anthony Bourdain』
という作品が、トライベッカ映画祭で初公開され、
7月16日からアメリカで劇場公開されるそうです。
日本でも公開されるのかわかりませんが、是非観たいです。
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