2022年4月14日木曜日

「第三婦人と髪飾り」

「第三婦人と髪飾り」



この映画は、

アッシュ・メイフェア監督の

長編デビュー作。


アッシュ・メイフェア監督は、

ベトナムで生まれ、

14歳からは、

オーストラリア、

イギリスで教育を受けたそうです。


ニューヨークの大学では、

映像制作を学び、

美術学修士を取得。



「第三婦人と髪飾り」は、

監督自身の曾祖母の実話をもとに

描かれた脚本です。


この脚本に惚れ込んだ、

スパイク・リーやトラン・アン・ユンからも

サポートを受け、

待望の長編デビュー。


映画.comの解説より参照

北ベトナムの富豪のもとへ嫁いできた14歳の第三夫人を主人公に、彼女を取り巻く愛憎や悲哀、希望を、美しく官能的につづったドラマ。ベトナムの新鋭アッシュ・メイフェア監督が自身の曾祖母の実話をもとに描き、世界各地の映画祭で数々の賞を受賞した。19世紀の北ベトナム。14歳の少女メイは、絹の里を治める大地主の3番目の妻として嫁いでくる。一族が暮らす大邸宅には、唯一の息子を産んだ穏やかな第一夫人と、3人の娘を持つ魅惑的な第二夫人がいた。まだ無邪気だったメイは、この家では世継ぎとなる男の子を産んでこそ“奥様”になれることを知る。やがてメイも妊娠し、出産に向けて季節が流れていく中、第一夫人も妊娠していることが判明する。同じ頃、メイは第一夫人の息子ソンと第二夫人のある秘密を知る。出演は「青いパパイヤの香り」のトラン・ヌー・イェン・ケー、「クジラの島の忘れもの」のグエン・ニュー・クイン。


アッシュ・メイフェア監督の

インタビュー記事はこちら↓

素敵な監督さん💓


『第三婦人と髪飾り』アッシュ・メイフェア監督インタビュー


主人公のメイを演じたのは、

グエン・フォン・チャー・ミー。

撮影当時13歳で、

官能的なシーンを

演じたことに、

議論も巻き起こりました。


ベトナム本国では、

公開4日にして上映禁止となったそうです。



日本では、2019年の10月に公開でした。

わたしも、公開してすぐに見に行きました。


その時に書いたブログ。

【映画】「第三婦人と髪飾り」


映画を見て、

書きたいこといっぱいだったけど、

どう書いていいのかわからず、

かなりそっけない投稿でした😓

とにかく

「美しい」

この一言に尽きました。





 

平日の朝一番だったので、

きっと空いていて、

ゆったり見れるかなぁと

期待していたら、


開演時刻が迫るにつれ、

前後左右を固められ、


恐る恐る振り返ってみると、

後ろも全部埋まってる~😱😱😱



映画館に行くと、

いつも以上に感情が昂ぶり、

本編が始まる前の予告だけでも

泣けるわたし。


今回も心ゆくまで泣こうと思って、

普通のハンカチじゃなくて、

タオルハンカチにしたのに、

どうしよう・・・😖


と、

最初は落ち着かなかったんですが、

本編が始まったとたん、

わたしの心は19世紀のベトナムに😍


そして、


あ、

わたし、

この物語を

「知っている」

と、思いました。


身近な人から、

こういう話を聞いたことがある、

ってわけではないのですが、

もう、

DNAレベルで。


14歳で、

大富豪の3番目の妻として

嫁いだメイ。


まだ幼さが残るメイを

優しく受け入れてくれる

夫人たち。


優しくて、ゆったりしていて。


きっと、

わたしの3倍は

深くゆっくり呼吸してる・・・。

美しさの秘訣はここかもしれない・・・。


第一夫人を演じたトラン・ヌー・イエン・ケー。

美しすぎるっっっ。

彼女の頬骨は国宝級💞


そんなことを思いながら見ていると、


メイが

少しづつ、

第三婦人の役割を理解し、

自分の置かれている状況がわかりはじめ、

複雑な表情になっていくのが、


悲しい。


第一夫人の息子ソンと結婚したトゥエットも

まだあどけなくて、

あの状況は切なすぎる・・・。


2人とも、

もう少し、

子どもでいさせてあげたかった。


結婚式の日のソンを見ていると、

チャールズ皇太子を思い出します。


カミラ夫人を諦めきれなかったチャールズ皇太子も

ダイアナ妃との

結婚式の前日に泣いた、

と、言われています。


男の人にとっても

結婚は義務なんだな、

と思いました。



残酷さも悲しみも、

全て飲み込むような、

静かさ、

美しさ。


お腹がすいて、

口を動かしている赤ちゃんが

アップになると、


あぁ、ダメだ・・・。


隣に人がいても、

お構いなしに、

泣いてしまう😭


結構、我慢したけど、

ダメだった・・・。


映画が終わって、

会場が明るくなった時に

気がついたんですが、

年配の女性が多かったんです。

(私もそうですが)


きっと、

みなさん、

この物語を

「知っていた」

のだと思います。


色々な想いを、

上手に

消化してきたであろう

静かな佇まいが、

素敵でした。


あの日の映画館の雰囲気、

忘れられません。


今、考えると、

あの時、

たくさんの

「マダム・シック」

囲まれていたのかもしれません。


4月になって、

一雨ごとに、緑が増えていき、

空気にも程よい湿度を

感じるようになりました。


良い季節だなぁ😌


一年の中で、一番好きな季節です。


まだ暑くなりきらない、

17度前後の雨の日。


最高💓


家の近くに、

緑地があるのですが、

そこから霧が立ち込めて、

何時間でも散歩していたいです。


ちょっとだけ、

この映画の、

ベトナムの風景に似ています。


これ以上気温が上がってくると、

今度は、

「うっっっ」

と、体調が悪くなります😅


17度、

わたしの体感的にはこのくらいが

ベストです😁


今日は、

17度より低くて、

肌寒いくらいだけど、

シトシト雨がふっていて、

潤いますね😌


この映画は、

雨の日に似合う映画だと思います。



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