「ティファニーで子育てを」
E・マクローリン& N・クラウス 著
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1990年代のニューヨークを舞台に描かれた小説。
著者紹介によると、
2人ともニューヨーク大学で教育学を専攻する。本書は2人が都合8年間にわたりマンハッタンの30のマネー・エリートの家庭で子守(ナニー)としてアルバイトしてきた体験をもとにして書かれた。出版されるとニューヨーク社交界の話題をさらい、モデル探しがおこなわれたと言われる。
本当に、小説ではあるんですが、実在する学校・建物・お店・ギャラリーなどが出てくるので、思わず「暴露本なのかな?」と思ってしまいます。
原題は「The Nanny Diaries」
ティファニーは、時々お買い物シーンで出てくるんですけど、あんまり関係ないかな・・・。まぁ、ニューヨークということで。
主人公のナンが出した広告。
経験豊富な子守売り出し中!
チャピン校卒業生、平日のパートタイム求む!
最高の推薦状あり!
ニューヨーク大学児童発育学専攻!
この広告をみたマダムから、ナンのもとには、たくさんの依頼が来ます。
しかし偶然の出会いで、X家で働くことに。
ミスターX・・・投資銀行家。会議や出張、その他モロモロの事情でほとんど家には帰らず。
ミセスX・・・専業主婦。社交と買い物で大忙し。
グレイヤーX・・・4歳の男の子。お受験でコレジエイトが第一希望(X夫妻が)。
この、4歳の男の子のお世話のために、雇われたのです。
グレイヤーは幼稚園に通っていますが、放課後の様子。
()カッコの部分は、ナンの解説。
さぁ、行きますよ!
月曜日
二時~二時四十五分 音楽教室 ディラー・クエイル、パークアベニューとマディソンアベニューのあいだ九五丁目(この有名な音楽学校のために親は多額の授業料を払うが、四歳児は普通、自分の保護者たちが輪になって童謡を歌ってるあいだ、石のようにこわばって座っている)
五時から五時四十五分 マミー&ミー、レキシントンアベニューの九十二丁目Y (その名前が示すとおり、母親が出席することが想定されているが、グループの半分は子守だ)
火曜日
四時~五時 アスファルト・グリーンでスイミング、イーストアンドアベニューの九十丁目(シャネルの水着を着たやつれた女性と、ムームーを着た五人の子守全員で、よちよち歩きの子供たちに、”水に入って!”と懇願する)
水曜日
二時~三時 CATSで体操教室、パークアベニューの六十四丁目(足のようなにおいのする、冷たくじめじめした教会の奥深くで、小さな運動選手が完璧に振りつけられた体操をする)
五時~五時四十五分 空手教室 レキシントンアベニューの九十二丁目Y(恐怖に震える子供たちが、ウォーミングアップとして拳での腕立て伏せを五十回する。父親も出席する)
木曜日
二時~二時四十五分 自宅でミズ・シュレードのピアノのおけいこ(拷問としての“音楽”)
五時~六時 フランス語教室、アライアンス・フランセーズ、マディソンアベニューとパークアベニューのあいだ六十丁目(放課後の標準的な活動を外国語で行うもの)
金曜日
一時~一時四十分 アイススケート教室、アイスタジオ、レキシントンアベニュー七十三丁目と七十四丁目のあいだ(死ぬほど寒く、そして湿っぽい。いたる所にスケート靴の鋭い金属のブレードが飛びかう中で、三十分かけて、“恐怖におののきながら着替え”、子供たちは四十分の間氷の上にいて、それからまた着替えるために戻ってくる)
長い一週間でした・・・。
おつかれさまでございます😌
その他にも、食べもののルールや家を汚さないようにと、
色々な注意リストをミセスXに渡されます。
そして、日に日に、グレイヤーのお世話だけでなく、
ミセスXからの、
かぐや姫並みの👸
要求が増えていきます。
アルバイトのはずが、
どんどんX家に取り込まれていくナンのお話です。
裕福なのに、X家の全員が、
なんだか満たされていなくて、
いつもフラストレーションをためています。
そして、大学とアルバイトで忙しすぎるナンも、
疲弊していき、
久しぶりにこの小説を読んだ私まで、
疲れてしまいました・・・。
そうだ、映画版を観て
気分を変えよう。
2007年にスカーレット・ヨハンソンが主演の
『私がクマにキレた理由(わけ)』
です。
画像:映画の時間より参照
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ミセスXを演じたローラ・リニーが、
美しくて隙がなく、
ピリピリした雰囲気のマダム姿が、
すごくイメージにぴったりでした💖
ドレスも、全部素敵😍😍😍
さらに、ニューヨークといえば、
アリシア・キーズ!
ばっちりメイクしている
アリシア・キーズ、出てます!
かっこいい~💫💫💫
この頃の、ニューヨーク。
街も人もキラキラしている・・・。
小説とはちょっと設定が違っていたり、
結末も違うんですが、
私は断然、
映画の方が好きです💓💓💓
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