2020年10月2日金曜日

「ビーズでたどるホモ・サピエンス史」

 



「ビーズでたどるホモ・サピエンス史 美の起源に迫る」

池谷和信 編


ビーズでたどるホモ・サピエンス史

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この本を知ったきっかけは、磯田道史先生の書評。

磯田道史・評 『ビーズでたどるホモ・サピエンス史 美の起源に迫る』= 池谷和信・編

 ビーズの研究は絶対的に重要である。ビーズは「素材に穴をあけて紐(ひも)でつなげたもの」だが、ほかの道具とは決定的に異なっている。ビーズは無くても死なない。槍(やり)や火打石の如(ごと)き、生活必需の実用品ではなく、愛玩物である。ところが、石器時代の飢餓のなか、ビーズ作りに熱狂する壮大な「無駄」をやった我々ホモ・サピエンスが生き残った。ネアンデルタール人もビーズをもったが、マンモスの牙で1万点ものビーズを作る執念をみせたのは我々である。他の動物とは違う明らかな「変態」で、この変態性が文明を作った。


 米スミソニアン博物館の展示によると、人類が槍や刀をもったのは25万年前。ビーズはをもったのは12~10万年前である。しかし、ビーズはすぐには定着せず、7万年前に「認知革命」がおきて象徴シンボルにこだわる生き物にホモ・サピエンスが変化。5万年前に絵画がうまれ、4・5万年前からビーズが我々に定着した。だから。ビーズは絵画に先行する「最古のアート」といわれる。


ビーズや刺繍が好き、

さらに歴史好きな私にとっては、

読まずにはいられない一冊でした。

写真のビーズ小物は、

クチュリエのプラナカンビーズ刺繍のキットで

作成したものです。

ビーズを縫い付けてる時間は至福の時💞💞💞

フロー状態です💫


ビーズ刺繍作成中の様子は、こちらです!

プラナカンビーズ刺しゅう(赤いバラ)

プラナカンビーズ刺しゅう(湖畔のスワン

プラナカンビーズ刺しゅう(ブーケ)

プラナカンビーズ刺しゅう(鹿と花)

プラナカンビーズ刺しゅう(黄色いバラ)

プラナカンビーズ刺しゅう(リスと女の子)



まさに、


生活には無くても困らないもの、

壮大な「無駄」です😌

「変態」です😌


でも、

ホモ・サピエンスが生き残ってきた理由は、


①美への追究。

②ビーズを介した、異なる集団との長距離交易。


これにより他の人類より、

広範囲な情報収集をしていたこと。


これを知ると、

壮大な「無駄」も「変態」も、

結構役に立っているんだな、

と、ホッと胸をなでおろしました😊


現代はビーズと言えば、ガラスや、真珠などの宝石がメインですが、

古代では、貝殻やダチョウ卵殻ビーズなど、素材も様々です。

素材としてのビーズ、世界各地のビーズ文化、それらを通して

古代から現代までの人類の歴史を学べる一冊でした。


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